ブックレビュー:なぜ、あなたの仕事は終わらないのか
フォトリーディングで100冊読むというチャレンジをしています。タイトルにひかれ、中島聡氏(マイクロソフトで「右クリック」の概念をつくりだした人だそうです!)の『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』を読んでみました。
キーワードはスラックと2:8の法則です。
ロケットスタート仕事術
中島氏の仕事スタイルを一言でいえば「午前集中型」。
朝4時半に起き「界王拳」を繰り出すがごとく、集中してタスクをこなし、午前中に仕事の8割を終わらせます。マルチタスクは避け、1つの仕事に集中するのが基本。午後は「流し」の時間で、頭を使う必要のないメール対応などにあてるそうです。
ラストスパートは諸悪の根源
締め切りに追い詰められ、スラック(時間的、精神的余裕)がない状態だと、判断力、処理能力がおち、仕事のクオリティを落としてしまいます。
そこで、準備期間の2割で8割の仕事を終わらせるそう。
最初に集中して8割方完成させ、プロトタイプを作り、残りの時間で微調整をするペース配分だと必ず期限までに間に合い、かつ質の高いアウトプットになります。
2割の期間で8割を完成させるのは正直厳しいし、4時半起きも真似できない...。
でも徹夜が絶対できない人なので、ペース配分を考え、火事場の馬鹿力や気合だけで乗り切るワークスタイルでないところは多いに賛同。すごく頑張れば準備期間の2割で5割くらいの達成率なら可能かな...?
複数の仕事を同時進行させるときは?
中島氏はフリーランスのため、一度に受ける仕事は1つと決める裁量権があり、マルチタスクはしないそうなのですが、会社員となると一度に複数の仕事を抱えているのが普通で、その場合の対処法も書いてありました。
その場合、1日を横に切るのだそうです。
例えば3冊の本の編集を同時進行で行う場合、まず朝、昼、夜と1日を3つのユニットに分け、朝に本A、昼に本B、夕方に本Cの編集の仕事という具合。
この場合も「準備期間の2割で8割の仕事を終わらせる」というスタンスは保ちます。10日間を1ユニットとすると、最初の2日間が「20倍界王拳」で集中する時期。残りの8日間が「流し」の期間。
他にも参考になるヒントがたくさんありました。
それにしても、何もかもスピード重視のこの世の中、のんびり派の自分は時代に逆行しているようで、少し生きづらいです (苦笑)
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